広島テレビの企業理念は、「もっと、心動く時を、あなたへ。」
これは広島のテレビ放送局として、不特定多数の人に向けた情報発信を行いつつ、一人ひとりの心に刺さるような感動を届けたいという思いで、若手・中堅社員中心のメンバーで考案したものです。正確な情報を迅速に、豊かな時間を真心込めて、もっともっと広島の皆さんにお伝えできればと思っています。
夕方ワイド番組『テレビ派』やスポーツ情報番組『元気丸』など、地域の情報に特化した番組が自社の看板になっており、広く県民の皆さんに知ってもらえていると思います。また、地元に根付くメディアのひとつとして、平和発信においては開局当時から力を入れています。報道ドキュメンタリー『WATCH』では、自然災害、戦争、平和活動など、さまざまな出来事や課題を掘り下げて“今”という時代を記録し続けています。
SDGsにおいては、その枠組みに合わせて取り組むというより、かねてより感じていた課題を解決する道程で、自然とその延長線上にSDGsゴールがあったと感じています。例えば、災害に弱い広島において、皆の防災意識を高めるにはどうしたらいいかという視点で「いま動こう!みんなで防災PROJECT」が発足し、もっと、子育てにやさしい環境の実現を目指して「子育て応援団 すこやか」のイベントが誕生。近年では、広島の女性の活躍とこれから未来へ羽ばたく若者たちが、より豊かな人生を送ることができるようにと「わたしらしく生きるプロジェクト」がスタートしました。
私が現在担当している「海ッション・インポッシブル」は、「広島に魅力的な海を作り出す」というミッションのクリアを目指し、生物や人々にとって、ゆたかな海を作るため、企業や専門家、地域の皆さんの力を借りながら、さまざまな取組みを行っています。プロジェクトの中心になったのは『かき小屋コットン』という番組で、お笑いコンビ『コットン』の2人が牡蠣作りに挑戦。その後番組は『せとうちコットン』へと引き継がれ、アサリの復活や、牡蠣殻の有効活用法を探るという、瀬戸内海が抱える課題の解決にチャレンジしているところです。また、この活動の一環で、2023年の24時間テレビにおいて、夢のゴミ回収プロジェクトを実行。スナメリ型のプラゴミ回収装置を、江田島市や広島市の子どもたち、職人やアーティストの皆さんと一緒に作り活用しました。現在こちらの装置は江田島市に寄付し、長瀬海水浴場に設置されています。今後も同プロジェクトを通じ、魅力的な広島の海を目指せたらと思っています。そして、これまで広島テレビが力を入れてきた、平和、防災、子育てなど、地域が抱える課題解決に向けたアクションを、ひとつずつ起こしていきたいです。
広島テレビ放送株式会社