「ママの働き方応援隊」は、全国で展開するNPO法人です。かつて会社を経営していた理事長は、孫が待機児童となったことでお嫁さんに「子連れでうちに出勤してみない?」と声をかけたそうです。お嫁さんは会社のブログを担当し、子連れで勤務している状況を発信したところ全国から問い合わせが殺到。「子連れ出勤したいと考えているママがこんなにいるんだ」という気付きにつながり、社内託児所を設けたと言います。託児所では、引きこもりがちだった男性2名をスタッフとして迎え入れたそうですが、赤ちゃんや小さな子と触れ合っているうちに、そのスタッフの笑顔が戻ってきたのです。「赤ちゃんの持つパワーってすごい」。そう感じた理事長は、「赤ちゃん先生」と名付けた事業を主にする「ママの働き方応援隊」を設立。事業内容に共感したママたちが次々と参加し、全国へと広がっていきました。
私自身もまた、わが子が待機児童となり、社会復帰ができなくてモヤモヤしていた時に、ママ友達に誘われて団体の活動に参加。ママ自身が小さい子を抱えていても社会と関われること、子どもを通じて多様な人とつながりがもてるところに、とても感銘を受けました。ママの働き方応援隊は代理店制度のような仕組みになっていて、本部のほかに、各エリアをまとめる支部(学校)と、地域に根付いて活動する支店(学級)が存在します。私はすぐに自分が暮らす町を拠点にする「東広島寺西学級」を立ち上げ、さまざまな場所で「赤ちゃん先生プロジェクト」を開くように。例えば高齢者施設に赴いてふれあい時間をもうけ、利用者さんに安らぎや癒しの時間を提供したり、婚活パーティーに参加して、子どもを持つ幸せや家庭の安心感を伝えます。赤ちゃんが生み出す純粋無垢なパワーはとても大きく、自然と笑顔が生まれたり、心を開いて打ち解けていく様子を何度も目にしてきました。また同時に、わが子もたくさんの人に可愛がられることで、より多くの愛情を受けることができ、社会性が身についていったと感じます。
SNSで活動の様子を発信していたところ、「私もやってみたい」と問合せを多くいただくようになり、現在は14名のメンバーで運営。県内にはもともと2つの支部と10学級が存在していましたが、今は私が代表を務める「広島学級(旧:東広島寺西学級)」のみになりました。賛同してくれるメンバーと一緒に、日々、ママが子どもと一緒に活躍できる場、社会参加が叶う機会を模索しています。また私たちの団体には全国各地にグループがあるため、イベント開催時には各地から仲間が駆け付けてくれます。広いエリアにまたがって活動を展開できる点や、子育てを通じた同志がいる心強さも大きな魅力です。今後は、近年課題となっている不登校児や発達の問題をカバーできるよう、世界一子どもの幸福度が高いと言われているオランダの教育法を用いた「イエナプラン事業」を広げていく計画です。ママと子どもの幸せを軸に、さまざまな人が関わり、相互に良い効果をもたらすような多世代交流の場をこれからも積極的につくっていきたいです。
ママの働き方応援隊 広島学級