広島大学は終戦からわずか4年後に、「自由で平和な一つの大学」を建学の精神として設立されました。紛争や貧困のない平和な世界を目指し、研究・教育を実践して70余年。途上国の課題解決に特化した国際協力研究科を1994年に設立するなど、全国に先駆けて国際貢献・社会貢献を進めてきました。現在は新長期ビジョン「SPLENDOR PLAN 2017」に掲げた新しい平和科学の理念「持続可能な発展を導く科学」により、人類・社会・未来への貢献を目指しています。
2015年に国連でSDGsが採択された頃、広島大学では地球環境研究の拠点を設立する構想がありました。その二つを統合して2018年に設立されたのがFE・SDGsネットワーク拠点(以下NERPS)※1です。幅広い分野の研究・教育を行う総合研究大学の強みを生かし、学部の垣根を越えて問題解決にあたる体制を構築。研究者が一丸となり、個々の取組みをリンクして相乗効果が生み出せるようになりました。同時にSDGs関連の活動には、数値目標と期限を明確に設定。客観的に進捗状況を確かめながら、確実に成果を出し続けています。
こうした姿勢は国内外で高く評価され、イギリスの高等教育専門誌によるTHE大学インパクトランキング2021では、東京大学や京都大学などと並んで国内1位にランクイン。世界でも、SDGs17項目のうち5項目で世界トップ100入りしました。
※1 FE:Future Earth NERPS:Network for Education and Research on Peace and Sustainability
広島大学