「動物に関わる仕事がしたい」と決意したのは中学2年の時。大学卒業後、一般企業に勤めながら、通信教育で愛玩動物飼養管理士の資格を取得しました。さらに専門性を高めようと、動物行動学の世界的権威、イアン・ダンバー博士のセミナー受講。「罰を与えるのではなく、犬の心理を理解し、褒めてしつけるべき」という考え方に感動しました。例えば、悩んでいる飼い主が多い噛み癖。「テリトリーを守りたい」「嫌な事を嫌だ!と伝えたい」など、犬には噛む理由があるはずです。成長段階や仕草からそれを見極め、人間が対応を変えれば、犬は自然と問題行動をやめ、「いい子」になっていきます。
その後、結婚して夫の仕事の都合で静岡に転居。ドックレスキューの団体で、ボランティアのドッグトレーナーとして実地経験を詰みました。担当したのは、保健所などで保護された犬を、新しい家族へと譲渡する前にリフォーミング(しつけ直し)すること。動物行動学の知識を生かして、トイレのしつけや散歩のマナーなどに加え、人間に対する信頼感を取り戻せるよう全力でケアしました。新しい飼い主に引き取られてかわいがられ、ビクビクしなくなっているのを見ると本当にうれしかったです。
静岡には2年間暮らし、それから群馬に転居。今度はペットショップのトレーニング部門で経験を積みました。2011年、上の娘が年中の時に東日本大震災が発生、私のふるさとである東広島市で子どもたちを育てようと、帰郷を決意しました。2012年にDOG LIFE PLUSを起業。以来、広島県内のペット事情に合わせた、愛犬向けのサービスに取組んでいます。
DOG LIFE PLUS