近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校
より高いランクを目指して挑戦
Interview
広い視野を育み地域還元できる人材に
近畿大学7番目の附属高等学校・中学校として誕生した本校は、2021年度に創立25周年を迎えました。学園都市を目指す市との連携が強く自然豊かなところが魅力です。中・高・大の一貫したキャリアの中で、とくに力を入れているのがグローバル教育。海外渡航の機会を多く設けたいところですが昨今のコロナ禍で難しくなったため、留学生を招いて話し合いの場を設けたり、修学旅行で福島県のブリティッシュ・ヒルズを訪れ英語を学んだりと、国内にいながらできることを工夫しています。また、早い段階からICT教育にも着目していて、Chromebookを導入。教員にはGoogleの研修を受けてもらい、質の高い教育を維持しています。学校での授業、取組みの様子はホームページやSNSで配信し、保護者からは「学校の様子がよくわかる」「親子の会話の機会が増えた」と好評です。SDGsに関しては、昨年度から多様な課題解決に取組む有志の会「探Qの会」がスタート。エシカル消費や環境問題について体験的に学んでいます。学年ごとに行うサステナブルな取組みも色々で、周囲の自然を生かした生態系の観察、農業にふれる活動なども取り入れています。生徒たちには、グローバルな学びを含めた広い視野を養い、いずれは地域貢献できるような人材に育ってほしいと願っています。

グローバル教育や

SDGsの取組み

多彩な学びを得て

校長
橋本 晃一さん
公開日:2022年8月

近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校のSDGs実践

ジェンダーレスな制服の導入
2020年から、女子生徒にもスラックスの制服を導入。選べる内容で服装のジェンダーレスを実現しています。また、体操服については生徒からの要望があり、プロのデザイナーと話し合いながら、夏は涼しく冬は暖かいピステ生地を用いたデザインに変更しました。身に着けるものに関しても、生徒の尊厳や自主性を大事にしています。
対応するSDGs ゴール
SDGs企業訪問バスツアー
学年ごとに取組んだ内容のひとつで、高校1年生が瀬戸内の3島を訪問しました。過疎化や休耕地問題など島が抱える課題について企業の人に話を聞きながら、持続可能な社会を作るにはどうしたらいいか、一人ひとりが考え理解を深めました。生徒からは、「“自分にはできない”ではなく、“自分だからできる”という考えがSDGs達成のために必要だと感じた」というような感想が寄せられました。また、2021年度は瀬戸内ピースクエストツアーと題し、安芸高田市など内陸地域を含めた6コースを訪れ、地域創生や働きがい、環境など、クラスごとにテーマを持って探究活動を行いました。
対応するSDGs ゴール
将来を考える、職業講演会
中学2年生を対象に、「職業×SDGs」の一環として職業講演会を開催しました。生徒たちには普段からなりたい未来像を逆算し、どんな勉強をしたら夢が叶えられるのか考えるように指導していますが、地域の大人の話を聞くことで描く未来が明確になったようです。地元企業がどのような取組みを行っているのかを知ることができ、SDGsに基づいた職業選択を考える良い機会になりました。
対応するSDGs ゴール
和綿栽培と服のチカラプロジェクト(探Qの会)
日本在来種の綿花が減少していることを知り、和綿栽培にチャレンジ。栽培したものがどう変化して製品になるのかを体験してほしいと考え、採れた綿花から糸を作り、Tシャツを仕上げました。さらに使用した服はその先の使い道があるのかというところまでを追求し、服のチカラプロジェクトを始動。古着を集め、難民の子どもたちに送るという活動を行いました。
対応するSDGs ゴール
フェアトレードクッキング(探Qの会)
社会科と家庭科で習う「フェアトレード」を明確に理解してもらえればと、クッキング体験を実施。YMCAの小学生と一緒に行い、まずは小学生にフェアトレードという言葉をどう伝えるか考え、スーパーで対応商品を探すところから始めました。最終的にフェアトレードのチョコレートを使い、カップケーキを手作り。フェアトレードを自分ごととして考える学びになりました。
対応するSDGs ゴール
震災復興支援プロジェクト(探Qの会)
復興のシンボルであるひまわりを、福島の大地に咲かせる取組み「福島ひまわりプロジェクト」に参加。探Qの会の呼びかけで希望する生徒に種を持ち帰ってもらい、それぞれが花を咲かせ、収穫した種を福島に送りました。今年も挑戦し、校内でも育てています。福島でひまわりが増えることによって搾油する仕事が生まれたり、震災を風化させない役割があることについて学んでいます。
対応するSDGs ゴール
自主性を高めたSDGs学習 校長 橋本 晃一さん
私はかつて大阪校にも赴任していましたが、大阪の子どもたちに比べ、本校の生徒はいささか大人しいかなと感じていました。しかし、SDGsについての学習をはじめとした、さまざまな体験授業を通じて、子どもたちの中に自主性が育まれてきました。毎年球技大会を行っているのですが、昨年は生徒のほうから「車椅子の友達がいつも見学になってしまうから、今年はボッチャ(ヨーロッパ発祥の障がい者スポーツ)にしたいです」という申し出があり、非常に胸が熱くなりました。本校の生徒は、皆いい子たちばかりですが、これらは教員が日々みずからも楽しく、イキイキと教育に取組んでいる賜物でもあると感じています。今後もみずから発信する姿勢、他者を思いやる目を忘れず、世界に先駆けるグローバルリーダーに成長してほしいです。
一人ひとりがヒーローに 社会科教員・探Qの会顧問 野平 剛史さん
本校の校訓は、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう」。探Qの会の顧問を務め、多くの生徒とさまざまな課題解決に取組んできましたが、この校訓はまさにSDGsの理念と一致するところではないかと感じています。生徒たちには、「一人ひとりがヒーローであり、小さな良いことの積み重ねが世の中を大きく変えるんだよ」と、普段から伝えています。校訓のように、愛され、信頼され、尊敬される人間に、そして自分自身が自分自身を誇れる人間になってほしいと思っています。
企業・団体情報
学校名
近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校
学校紹介
「実学教育」と「人格の統冶」を建学の精神とする近畿大学の附属高等学校・中学校。生徒一人ひとりの能力と個性を尊重した進学指導、豊かな人間性や社会性を育む多彩な行事や研修制度で、確かな学力と人間力を兼ね備えた人材育成に努めている。中・高・大のキャリア連携、ICTの活用、グローバル教育を軸に、社会が求める人材と個の未来を形成。モットーは“Aim for a Higher Level!!”(より高いランクを目指して)。
住所
東広島市高屋うめの辺2
電話
082-434-7111
URL
https://hh.kindai.ac.jp/