一般社団法人 ワンハート制作委員会
地域で考えていきたい動物福祉
Interview
犬猫が愛され、悲しむ命がなくなる世界に
私はもともと、ピアニストとして活動をしてきました。東日本大震災が発生した2011年、あまりの惨状に「自分にも何かできることはないか」と、チャリティコンサートを開催。地域センターなどでコンサートを開き、代金を復興支援金として寄付してきました。このコンサートは今も続いており、のべ15回ほど行っています。ある時、運営を通して動物愛護の活動を行っている方と知り合いました。それまで動物愛護の現状をあまり知らなかった私は、当時広島県が殺処分ワースト1だったことも含め、その悲しい事実に大きな衝撃を受けました。小さい頃から、生き物であれば何でも大好きだった私にとって、人間の都合で消えていく命があることが大変なショックだったのです。「この事実を、多くの人に知ってもらわねば」。そう考えて、コンサートで動物愛護について話をしてほしいとお願いし、コーナーを設けることにしました。同時に、私自身も、よりたくさんの人に啓発を行うことができないかと考え、地域に根付いたFM東広島で番組を持とうと決意。あちこちに足を運んでスポンサーを募り、1時間の番組を持てるようになりました。ラジオ出演するにあたり、「活動団体の名前をつけては」と提案を受け、「ワンハート制作委員会」と命名。ワンちゃんの「ワン」と、「心をひとつに」という意味を込めています。活動を続ける中で、理解を示してくれる行政の方とも知り合うことができ、各所との連携のもと、支援の輪が広がっていきました。近年ではSDGsの言葉に出合い、「誰一人取り残さない」という理念に共感し、「人も動物もSDGs」というパンフレットを作成。人間と、動物たちが、幸せに共存できる社会を目指し、よりいっそうの啓発活動に力を入れています。

動物たちが当たり前に

慈しみを受けられる

未来をつくろう

一般社団法人 ワンハート制作委員会
代表理事 古賀 木綿子さん

取材協力:FM東広島
公開日:2023年2月

ワンハート制作委員会のSDGs実践

命に対して慈しみ深い心を育てる
人も、動物も、植物も、すべて大切な命が宿っています。ペットは所有物ではないこと、最後まで責任を持って飼わなければならないことなど、子どもに対しての啓発活動を行っています。幼稚園や小学校で正しい飼い方講座を開いたり、地域のお祭りなどに参加してしつけ教室を行ったりしています。
対応するSDGs ゴール
飼い主や地域住民のマナー向上に注力
犬や猫が好きな人、嫌いな人、無関心な人、ひとつのまちの中には動物に対する考えが異なる人たちが集っています。誰もが心地よく暮らせるようにするためには、ペットの飼い主や地域住民のモラル、マナー向上が必須です。散歩の仕方や糞尿の後始末、不要なエサやりのストップなど、チラシ制作やイベントを通じて、意識の醸成を図っています。
対応するSDGs ゴール
命との向き合い方を誠実なものに
命の大量生産、大量消費をなくしていくため、さまざまな場所で啓発活動を行っています。例えば不妊・去勢手術は飼い主の大きな責任のひとつです。また、譲渡会などでは、ペットの面倒を見られる環境がきちんと整っているか、最後まで面倒が見られなかった際に引き取り手があるかなど、命に対しての真摯なあり方も問うようにしています。
対応するSDGs ゴール
人と動物が共に幸せである社会を構築
ペットは飼い主に、癒やしや幸せをもたらしてくれる存在です。しかし同時に、ペットにとっても、飼い主が喜びや幸せを運んであげられる存在でなければなりません。動物たちが安心して暮らせるような環境整備、意識のあり方の周知を徹底しています。飼い方教室、しつけ教室はもちろん、犬猫写真展なども開催し、人と動物の共存について考える場を提供しています。
対応するSDGs ゴール
関係各所と連携を取り目標を達成
人間と動物が幸せに暮らす世界の実現には、たくさんの人の力が必要です。市民、行政、ボランティア、企業など、多様な立場の人と意識を共有していかなければなりません。保護動物の譲渡会など一人では開催が難しいものも、多くの人の協力で可能になることがあります。また、動物にまつわる地域の課題を解決するために、自治会や組合といったところとも連携を図っています。
対応するSDGs ゴール
心をひとつに、“ワンハート”で行動したい
活動を続けていくにあたり、大きな転機となったのが行政のバックアップでした。動物愛護や保護犬・保護猫活動をされている個人、団体の方はたくさんいますが、行政と連携が取れているところは多くありません。市役所の広場を使った譲渡会やフリースペースでの愛護写真展は誰もが訪れやすく、目に留まりやすいものとして認知されてきました。また、ラジオ番組は長く続けることで常連のリスナーさんも増え、色々な相談や感想が寄せられるようになりました。継続することで人と人がつながり、より強固な連携が取れてきたのを実感しています。とはいえ、動物たちを取り巻く環境にはまだまだ問題が山積しています。安易なペット飼育と放棄、多頭飼いによる飼育崩壊、無責任なエサやりなど、どれもが命を粗末に扱っていることにほかなりません。また、近年増加してきた災害に伴うペット防災についても、真剣に考えていかねばと思っています。「ワンハート制作委員会」のモットーは、「できる人が、できる時に、できることを」。「預かりボランティアならできるよ」「パンフレットのイラストを描けるよ」「グッズ販売して寄付するよ」など、たくさんの人の行動と善意で活動は成り立ってきました。今後も皆さんと心をひとつにして、地域の課題を見つけ出し、人と動物が幸せに暮らせる世界を実現していきたいです。
企業・団体情報
法人名
一般社団法人 ワンハート制作委員会
法人紹介
FM東広島にて「ワンハートニャンハート」の番組を企画制作(毎週火曜午後2時放送)、県や市と連携を取り犬猫の悩みごとや相談に対応。市役所、市民、ボランティアの三者協働で譲渡促進イベント「保護犬猫を迎えよう!」を開催、平岩地域センター主催事業として「犬のしつけ方教室」「猫と犬の譲渡会」を協働開催、継続する。飼い主不明の犬猫の保護や動物愛護プロジェクトにも多数尽力。
電話
070-5452-6522
URL
http://oneheart.chu.jp/