「自転車×もったいない」を合言葉に活動
学生団体「リユースチャリシェア」の設立は、前代表が「ものが無駄に捨てられる社会」に問題意識を持ち、何かできないかと考えたのがきっかけです。当初はフードロスに関心を寄せていましたが、食べ物を扱うのは難しい面があり、学生の身近な乗り物である自転車に着目したと聞いています。2021年の12月に、広島大学スタートアップチャレンジに採択され、補助金を得て活動をスタートしました。活動内容はおもに、放置・不要自転車の回収、放置・不要自転車を活用したレンタサイクルサービス、SNSの運営などです。当初は放置自転車再使用のための手続きを経て、市役所と共同の実証実験としてシェアサイクル事業を行っていました。その後、2022年4月に実証実験の成果発表があり、この事業を継続していくには費用面で難しいことや、支払い機能をどう紐づけていくか、セキュリティ面をどのように強化していくかなどが課題として挙げられました。私自身は、この成果発表会を見て活動に関心を持ちました。これらの課題が解決できれば、もっともっと自転車の可能性を広げることができると感じ、団体に参加。現在は、同じ3年の女子学生と、2年の男子学生と一緒に団体を運営しています。活動を軌道に乗せることはなかなか難しく、暑い日寒い日に屋外で自転車の修理をしたりと大変な面はありますが、最近では学内外で少しずつ協力してくれる人が増えてきました。そして何よりも、放置・不要自転車に新しい役目をつくるという社会貢献に、大きなやりがいを感じています。