就労継続支援B型事業所 エミリィプラス
誰もが生きやすく暮らしやすい社会に
Interview
親目線の支援と、民間企業目線での独自の運営
私はもともと宝石・貴金属の卸売業を営んでおり、買い取り事業なども手がけていました。わが子が発達障がいのため、障がい者支援に携わる福祉の仕事をしたいという思いを長年持っていたところ、縁あって「エミリィプラス」を運営する社長と出会い、2021年に事業継承させていただく運びとなりました。エミリィプラスは、一般企業に雇用されることが困難な障がいや病気を持つ人たちに就労の機会を提供したり、一般就労に必要な知識や能力を身につける訓練・支援を行う就労継続支援B型事業所です。現在、精神障がい、発達障がい、身体障がい、知的障がいを抱える利用者さんが約30名登録しています。これまで東広島市内外の企業へ就労をサポートしたり、オリジナルコーヒーの製造や施設外就労の一環として農家さんでの作業に従事してきました。親目線での支援をモットーに、「自分たちの給料は自分たちでつくる」という 、民間企業目線で独自の運営に取り組み、事業所収入を増やして利用者さんの工賃アップを目指しています。昨年夏に、以前得たリサイクル業のノウハウを生かして、リサイクルショップ「エミリィプラザ」をオープンしました。運営に協力してくださる皆さんから譲っていただく余剰食品や地元の学生服、生活雑貨などを販売しています。 また、東広島市社会福祉協議会のイベント「健康福祉まつり」 を通じて知り合った、女子少年院「貴船原少女苑」の手芸製品も今年より取り扱うようになりました。利用者さんたちはここで働くことで、新たな作業にやりがいを見出したり、接客などを通じて社会とのつながりを実感しています。また、少女苑の作品を手に取ってくれたお客様が「素晴らしい作品ね」と喜んでくださったり、「障がいを持つ方や少女苑の皆さんが社会参加できるよう応援したい」と店に通ってくださったりと、色々な良い循環を生み出しています。今後も、現状抱えている課題をひとつずつクリアしながら、誰もが生きやすく、暮らしやすい社会を目指します。

障がい者就労支援や

頑張っている人を

もっと知ってほしい

就労継続支援B型事業所 エミリィプラス
代表 中満 健さん
管理者兼サービス管理責任者
木坂 久美子さん
公開日:2023年3月

就労継続支援B型事業所 エミリィプラスのSDGs実践

働きがいを創出し健康的な生活を支援
オリジナルコーヒーの製造や施設外就労、それらに付随する作業を利用者さんに担ってもらい、働きがいを創出。社会とのつながりを構築しています。また、リサイクルショップの運営という新しい柱を設けて、今までにないやりがいや社会参加の機会を生み、工賃のアップを目指しています。障がいや病気を持つ人たちの貧困をなくし、健康的な生活が送れるようにサポートします。
対応するSDGs ゴール
一般就労や農業従事で他者との連携
一般就労や、施設外就労の一環として取り組む農業従事で他者と連携を図ることの大切さを学びます。農業においては、農家さんの人手不足解消にも一役買っている面があり、持続可能な農業に寄与しています。また、これらの活動は農業と福祉を結びつける農福連携の事業でもあり、収穫した作物は関連イベントの「ノウフクマルシェ」などで販売しています。
対応するSDGs ゴール
リサイクル業でフードロスや廃棄物削減
賞味期限切れ食品の回収と販売でフードロス削減に貢献し、安価で提供することで生活困窮者の暮らしを支援しています。また、行き先がなく廃棄される学生服や、捨てられるはずだった生活用品や雑貨をリサイクル品として販売することで、廃棄物削減にも尽力しています。同様に、これらを安価で提供することで生活困窮者を支援し、貧困をなくすことに寄与しています。
対応するSDGs ゴール
社会参加を促す貴船原少女苑の作品販売
貴船原少女苑で手工芸の職業指導を受けて作られた、コースターやテーブルクロス、ポーチなどの商品を「エミリィプラザ」で販売。これまで販路が限られているために貯蔵されて日の目の見なかったという作品を 、委託ではなく仕入れ品として販売することで、同苑をサポートします。作品を多くの人の手にわたすことで、少女苑の皆さんの社会参加や社会復帰につなげます。
対応するSDGs ゴール
「心のバリアフリー」を 代表 中満 健さん
色々な取組みを進めていますが、当事業所のことがまだまだ知られていないため、あらゆる業種の人や業態の人とタッグを組んだり、SNSの活用やイベントなどへの積極的参加で、当所の取組みや障がい福祉事業所の存在をもっとPRしていきたいです。現在、余剰食品を提供してくれる企業さんや、制服の回収ボックスを置いてくれる小売店さんなどにオリジナルステッカーを渡し、協力者を増やしていくことに力を注いでいます。また、当所が作るコーヒーから出たコーヒーかすを利用して、現在はコーヒー石鹸の試作をしています。これは事業所内でコーヒーかすの利用アイデアを募って採用したもので、廃棄物の再利用はもちろん、利用者さんの新たなやりがいになると感じています。これらはすべて、障がい者を取り巻く環境や、そこで頑張っている人たちについて知ってほしいと考えて進めている取組みです。もっともっと多くの人に知っていただき、さまざまな人たちと協力をしながら、「心のバリアフリー」が叶う社会を構築していきたいです。
障がい福祉を知るきっかけに 管理者兼サービス管理責任者 木坂 久美子さん
エミリィプラザがオープンして、利用者の皆さんがよりイキイキと働くようになりました。商品陳列を自分で考えたり、お客様がお買い物に来ると積極的に話しかけに行ったりと、進んで行動を起こしています。また、貴船原少女苑さんの商品を取り扱いはじめ、色々なメディアに取り上げてもらうこともあって、新たなお客様が来られて買ってくださり売れ行きも好調です。少女苑さんにはお客様の声をフィードバックし、皆さんが社会の役に立っている存在だということを伝えています。もちろん、余剰食品やリサイクル品を販売することでサステナブルな社会構築にも貢献できていると思うので、ここを訪れる皆さんが、障がい福祉やSDGsに関心を持ってくれたらうれしいです。
企業・団体情報
社名
就労継続支援B型事業所 エミリィプラス
会社紹介
「Every(エブリィ)」に「笑み」をプラスするという意味を込めて命名された就労継続支援B型事業所。利用者が笑顔あふれる毎日を過ごし、一人一人の人生が輝くことを願い就労のサポートを行う。オリジナルコーヒーの製作や農福連携支援制度による農作業、切手貼り、画像加工といった軽作業を請け負う。2022年8月にスタートしたリサイクルショップ「エミリィプラザ」を拠点にした新事業にも取組む。
住所
東広島市西条土与丸5-4-35 慶応ビル3F
電話
082-437-3063
URL
http://www.emiry-p.com/