株式会社テレビ新広島
誰もに伝わりやすいSDGsを広く発信
Interview
社会に貢献し、必要とされるテレビ局に
テレビ新広島(TSS)は1975年に開局した、県内4番目の民間テレビ局です。「信頼される報道機関、創造するメディアとして、公平、公正な情報と良質なコンテンツを発信することで社会に貢献し、必要とされ愛される地域No.1テレビ局を目指すこと」を経営理念とし、さまざまな新しい取組みにチャレンジしてきました。SDGsという言葉が登場する以前から、地元テレビ局として平和や被爆の実相を伝える報道、子どもの育成という分野には特に力を入れています。また、地球を取り巻く環境問題に取組まねばと強く感じ始めたのは、広島市土砂災害や西日本豪雨といった、身近で起きた災害がきっかけです。激甚化する自然災害は地球温暖化に起因しており、誰もが無関係ではいられないこの大きな課題に対して、広島のローカル局として何かアクションを起こさなければと考えてきました。そこで2020年6月に、日本のローカル局で初めて、国連の「SDGメディア・コンパクト」(報道機関としてSDGsの普及・啓発への協力を約束しSDGs達成に向けた協力推進を行う枠組み)に加盟。これまで行ってきた多様なプロジェクトに加え、県内でSDGsに取組む個人や自治体、団体などを定期的に取材・放送し、啓発と促進に努めています。さらに2021年4月からは社内横断組織「フューチャースマイルプロジェクト」を立ち上げ、SDGsの研修や実践活動を進めるとともに、メディアの特性を生かしたパートナーシップを広げる活動を行っています。

公平、公正で良質な

地域に役立つ情報を

届けることが使命

経営推進本部 経営推進局 経営企画部長
横川 慶治さん
アナウンス部 中西 敦子さん
公開日:2023年7月

株式会社テレビ新広島のSDGs実践

フューチャースマイルプロジェクトで笑顔を
「みんなが笑顔で過ごせる世界にしたい」という思いを込めて名付けられた「フューチャースマイルプロジェクト」では、SDGsに関するさまざまな活動を推進。平日夕方の報道番組「TSSライク!」で毎月同名の特集を放送し、県内の団体や個人、企業、自治体などが行うSDGsの取組みを掘り下げて紹介しています。また、SDGsをわかりやすく解説し、その啓発にも努めています。
対応するSDGs ゴール
防災への意識づけを行う満点防災デー
2014年8月の広島市土砂災害時に「番組として何もできなかった」という思いから、平日午前に放送している情報番組「ひろしま満点ママ!!」内で「満点防災デー」を立ち上げ。気象予報士を招いて防災に関する知識や避難行動などの情報を取り上げる、防災企画を実施しています。毎月1回のペースで2014年から現在まで欠かさず行っており、災害への備えを喚起しています。
対応するSDGs ゴール
平和を伝えるTSSアーカイブプロジェクト
毎年8月6日に放送している原爆特別番組に英語字幕を付け、インターネットを通じて配信を行っています。広島・長崎の原爆資料館HPをはじめ、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ・パリ本部)の世界遺産センター公式HP、全米日本人博物館公式HPとリンクしており、総再生回数は330万回を超えています(2023年6月現在)。広島大学の平和科目の教材としても採用され、若い世代にも被爆の実相と平和の尊さを伝えています。
対応するSDGs ゴール
子どもたちの健やかな成長を支える取組み
子どもたちの挑戦・冒険・発見を育むことを目的に、2004年から「わんぱく大作戦」を実施。小学校高学年を中心に、農業体験や魚釣り、料理教室、カヌーなどさまざまなプログラムを通年で行い、のべ20万人以上が参加しています。また、県内で生まれた新生児への子育てグッズを詰めた「はじめてばこ」を応募者全員にプレゼントする「Thank you for zeroキャンペーン」も展開。生まれてきた赤ちゃんを大切に育てる社会の体制づくりの支援を目指しています。
対応するSDGs ゴール
瀬戸内海の環境改善やゴミの削減に注力
2050年までに海洋プラスチックごみゼロを目指す官民連携の取組み「GREEN SEA 瀬戸内ひろしま・プラットフォーム」に参画。2022年11月には特別番組「広げよう!ひろしまごみゼロの輪」を放送し、参画企業の取組みを紹介しました。また昼休みを利用して、社員が定期的に元宇品海岸で海岸清掃を実施しています。さらにゲーム感覚でゴミ拾いを行うイベント「清走中」も企画し約200人が参加、広島市中心部で約100kgのゴミを集めました。
対応するSDGs ゴール
伝え手としての社会的責任を
経営推進本部 経営推進局 経営企画部長 横川 慶治さん
報道機関である放送局として防災や減災を平時から伝えるとともに、いざという時は正確で迅速な情報を皆さんに届け、一人でも多くの命が守れるように訓練や技術革新といった努力を重ねることが必要。2021年に放送を開始した新本社ビルは耐震性能や省エネ・省資源性能に配慮した造りで、最大3mの浸水に耐えられる構造と電源の2系統化や非常用発電機2台の設置から、電気や水の供給が停止しても7日間放送が続けられる仕組みになっています。いずれ起きるといわれている南海トラフ地震も視野に入れ、県民の防災意識を醸成し、緊急時も情報発信を行える体制を築きたいと考えています。また、ウクライナ侵攻や米中対立の先鋭化など国際情勢が緊迫化する中、被爆地の放送局として3度目の核兵器が使用されることがないよう、平和のメッセージをより強く世界に向けて発信する必要性を感じています。SDGsという言葉が登場した当初は、なんだか難しい概念のように感じていましたが、取材や実践活動を続ける中で少しずつ我々の理解も進み、伝え方も向上してきたように思います。今後も伝え手として努力を続け、誰しもに理解しやすい、共感しやすいSDGs、正しい情報発信を行ってまいります。
楽しむことが持続可能のカギに アナウンス部 中西 敦子さん
オフィスにマイマグカップを持参して飲み物をなるべく買わないようにするなど、普段から小さなSDGsを実践しています。「広げよう!ひろしまごみゼロの輪」という番組のロケでリサイクルショップを訪れた時は、まだまだ使えるものが安価で販売されていることをあらためて知り、実際に購入して使用する楽しさをおぼえました。SDGsは私たちの身近に存在するのだと痛感するとともに、「自分で野菜を育てて食べる」「リサイクルショップを利用する」といった行動の中に楽しみを見つけることが大事だと考えています。面白く、楽しく行動することが、結果として継続につながるのではないでしょうか。未来のため、これからも自分なりのSDGsを楽しく実践していきたいです。そして東広島市は自身の地元でもあり、まち全体で地域を盛り上げていこうとする姿勢が素晴らしいと感じます。東広島SDGsパートナー企業となったことで、さらに皆さんから素敵な情報を寄せていただき、東広島の魅力を発信するお手伝いができればと思っています。
企業・団体情報
社名
株式会社テレビ新広島
会社紹介
「ここからっ!TSS」をコーポレート・スローガンに掲げ、平和、子育て、釣り、スポーツなど広島の情報を広く発信。「ひろしま満点ママ!!」「TSS ライク!」や、「釣りごろつられごろ」「西村キャンプ場」といった人気番組を多数持つ。略称のTSSは社名の直訳である「Television Shin-Hiroshima System」の頭文字から。SDGsに基づく取組みを早くから展開し、日本のローカル局初となる国連のSDGメディア・コンパクトに加盟する。
住所
広島市南区出汐2-3-19
電話
082-255-1111(代表)
URL
https://www.tss-tv.co.jp