株式会社 豊国エコソリューションズ
省エネと地球温暖化防止に貢献
Interview
ものづくりの心を持ちエネルギー事業に注力
「豊国エコソリューションズ」は、ダム設備や水門設備、橋梁などを手がける「豊国工業」を母体に持つホウコクグループのひとつとして、2010年に設立されました。当社のルーツは、豊国工業の環境事業部門として、昭和63(1988)年に食品廃棄物をエネルギーに変えるバイオマス事業に取り組み、平成初期に小水力・風力発電事業に進出し、新エネルギー事業に取り組んだことにあります。そして平成10年に経産省の補助事業を活用して自社オフィスビルを建てたことをきっかけに、補助事業活用型の省エネルギーを新しい取組として開始し、排熱や地中熱といった未利用エネルギーの活用の実績も積み、平成20年代では中国地方でも先進的な省エネエンジニアリング会社として知名度を上げてきました。新エネルギー・省エネルギー事業で培ったエンジニアリング力と補助事業申請のノウハウを生かし、現在は補助事業申請支援コンサルティングや排出権取引などをメインに事業展開しています。当初、新エネルギー事業をスタートしたばかりの頃は、世の中がまだ環境やエネルギーに対してそれほど着目しておらず、近年になってから急激なニーズの高まりを実感しているところです。補助事業申請支援コンサルタントを受けるお客様は、設備の老朽化や、それに伴う維持費の増大等で頭を悩ませているものの、自分たちで申請業務を行うほどの時間が割けないため、私たちに依頼をくださいます。私たちはもともとものづくりの世界に強い愛着を持っているため、どうやったらお客様がより良い製造環境を作れるか、より良い商いを行えるか、親身になって一緒に考える“顔の見えるコンサルティング”を大切にしています。お客様からは「豊国さんに依頼して本当に良かった」「コンサルティング費と比べ物にならないくらい、得られたもののほうが大きい」というような、嬉しいお声をいただいています。累計採択件数は800件近くとなり、ここ数年は、カーボンニュートラルを目指す大手グローバル企業との契約もあり、年間100件ほどのペースで依頼数が増え続けています。東広島市様との連携協定締結を機に、地元企業として東広島市のカーボンニュートラル化に少しでも貢献したいと社員一同、強く思っています。SDGs達成に直結する私たちの事業内容を、今回は各担当者から紹介します。

環境とエネルギーの

課題に取組み

脱炭素化を実現

左から、
環境事業部 設計課 課長 西川 侑志さん
環境事業部 設計部 森年 章文さん
環境事業部 提案技術第二部 大東 勇輝さん
代表取締役社長 佐々木 剛さん
環境事業部 業務部 課長 深井 慎太郎さん
環境事業部 業務部 麻生 喬之さん
環境事業部 設計課 山本 大夢さん
公開日:2023年9月

豊国エコソリューションズのSDGs実践

排出権取引とJ-クレジット
排出権取引とは、温室効果ガスの排出削減目標を掲げている企業などが、目標を達成させる方法の一つとして、他の企業等から削減CO2(排出枠)を購入することができる制度です。削減できたCO2や、太陽光発電等CO2の排出なしで作られたエネルギーはお金に換えられる価値があるとみなされ、環境価値と呼ばれています。ただし、削減したCO2は第三者が認めるものでなければなりません。それらを正しく可視化したものが「クレジット」で、私たちは特に「J-クレジット」という制度の普及や実施を進めています。(麻生)
対応するSDGs ゴール
ライフサイクルアセスメントの推進
ライフサイクルアセスメントとは、製品・サービス~廃棄までの環境影響を見える化する手法です。例えばものづくりの現場において、製造に伴うCO2排出はもちろん、原料の調達や輸送、使用、廃棄などあらゆる場面で何らかの環境影響が伴います。これらをきちんと目に見えるようにすることで、人の健康や環境への悪影響を最小化し、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減します。(山本)
対応するSDGs ゴール
ZEBの周知と実現
ZEBとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間一次エネルギーの収支をゼロにすることを目的とした建物のことです。
弊社では、ZEBの知見を有する企業が登録できる「ZEBプランナー」制度を活用し、建物オーナー・工事会社からのZEB相談を募っております。2050年のカーボンニュートラル実現の姿を見据えつつ、2030年に目指すべき建物の姿はZEB化が必須だと考えられます。また、東広島市内で開催される「ZEBセミナー」において、当社も講師として参加。市内のZEB化を促進しています。(西川)
対応するSDGs ゴール
射出成形機事業について
射出成形機とは、さまざまな樹脂を高温で溶かして専用の金型に流し込み、冷却後に金型から取り出すという製造技術のことで、自動車部品や家電製品、医療機器といった暮らしのあらゆる品を作る際に用いられています。この射出成形機を従来の油圧式から電動式に設備更新することで、消費電力を50~70%削減。この事業を進めることにより、生産時間の短縮も可能になるため、環境負荷を低減することができます。(大東)
対応するSDGs ゴール
リネンサプライ工場の省エネ施策
ホテルや病院で使用するシーツやタオル、飲食店のおしぼりやユニフォームなどをリース品として貸し出し、回収して洗濯を行うのがリネンサプライ工場です。ここでは電気エネルギー20%なのに対し、熱エネルギーの使用が80%を占めており、これをいかに削減できるかが省エネのポイントになります。具体的には従来捨てられていた80℃の洗濯温水を20℃の新水と交換することで排熱回収を行い、さらに乾燥機やアイロナーで発生したフラッシュ蒸気を集めて洗濯設備へ投入するという施策を進めています。(森年)
対応するSDGs ゴール
育休取得に向けた社内の取組み
2021年に男性社員が1カ月半の育児休暇を初取得。以降、男性社員4名が育休を取得し、男性社員の育休取得率100%を実現しています。実際に育休を取った社員からは、「夫婦関係の安定を築くことができた」「子どもへの愛情がわき、育児に貢献しようとする意識が芽生えた」「会社に対してより感謝の気持ちを持つようになった」などの声が寄せられています。この取組みを継続して実現していくためにも、「繁忙期を避けて休暇取得する」「誰かが休暇を取得したらサポートできる体制を作っておく」などを心がけ、家庭と職場のバランスが取れる環境を構築しています。(森年)
対応するSDGs ゴール
お客様に伴走、公平な組織を目指す
代表取締役社長 佐々木 剛さん
私たちは、“ものづくりの精神を持った”コンサルタント会社です。汗水流し、泥臭い部分も十分に知っているからこそ、製造業が好きなのです。そんなものづくりのメーカーさんたちが、これからいかに良い商売を行っていけるか、私たちはそのための伴走者だと考えています。今後はScope3(製品の原材料調達から製造、販売、消費、廃棄に至るまでの過程において排出される温室効果ガスの量。Scope1=自社での直接排出量、Scope2=自社での間接排出量、Scope3=その他の間接排出量)といった点にも大きく着目していかなければなりません。また、これらの事業を進めるにあたり、弊社自体がSDGsの理念である「誰一人取り残さない」組織づくりを心がけたいと考えています。個々の得手不得手がある中で、どうやって社員一人ひとりの個性を伸ばし、個が輝けるような組織になれるか、そのような部分にさらに光を当てていきたいです。
知識を深め海外進出も視野に
環境事業部 業務部 課長 深井 慎太郎さん
サステナブルな事業展開を行っていく上で、SDGsの概念を知ることは必要不可欠です。私自身、これまでさまざまな勉強会に参加し、持続可能な社会の実現のためにどんなことをすればいいのか、他社さんはどういった取組みをされているのか、積極的に学んできました。東広島市SDGsパートナー企業となったことで、今後はより自社のブランド力を強化して、皆さんに認知して頂ける環境企業を目指していきたいと思います。そしてゆくゆくは海外進出を視野に入れ、環境とエネルギーのエキスパートとして、ここ東広島からグローバルに事業を展開していこうと考えています。
企業・団体情報
社名
株式会社 豊国エコソリューションズ
会社紹介
「豊国工業」の新エネルギー部門として1988年に誕生、2010年に「豊国エコソリューションズ」設立。新エネルギー・省エネルギー・未利用エネルギー等のエンジニアリング事業を30年近く携わり、会社設立後は省エネルギー診断を含めた補助事業申請支援コンサルタントとして実績を積む。補助金申請から工事完了後の確定後検査対応、稼働後の成果報告書などの業務を提供。エネルギー管理士や環境カウンセラーといった有資格者を多数擁し、地球環境を守るための課題解決に取組む。
URL
https://hokoku-eco.co.jp/