日本コルマー株式会社
人と環境にやさしい化粧品の製造を
Interview
サステナブルな製品をODM生産
私たち「日本コルマー」は、化粧品の受託製造(OEM)だけでなく、設計から開発・生産までのすべてをワンストップトータルサービスで手がけるODM(Original Design Manufacuturing)企業です。100年以上に渡る化粧品開発の経験をデータとして蓄積し、約130人の研究スタッフが在籍する当社では、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどありとあらゆる化粧品の生産が可能です。そのなかで、当社が最も大切にしている「自社ブランドを持たない」という一貫した企業理念は、SDGsを実施する上で強みになっています。決して取引先企業と競合関係にならないことで、新商品の共同開発や商品コンセプト提案から携わることも多く、処方内容や容器などさまざまな面でサステナブルな製品開発の提案を積極的に実施。その採用も年々増え、クライアント企業さまのなかでも、環境問題への関心が広がってきているのを肌で感じています。男性向け化粧品の需要も増加傾向にある中、並行してジェンダーニュートラルな商品の開発も進めています。
また、国内の生産拠点は災害時のダメージを軽減するため、7箇所(大阪2、出雲、茨城、静岡、伊賀、広島)に分散されています。なかでもここ広島工場は、平成29(2017)年11月に開設された最も新しい工場で、さらに令和4(2022)年には新工場を増設。新工場は、SDGsへの取り組みに配慮した設計や資材で建てられているのが特徴です。工業用水を逆浸透膜(RO膜)で浄化した際に発生する濃縮水をトイレの洗浄水に再利用、工場全体で意識的に節水。製造フローを細かく見直し、改善することで、エネルギー削減にもつなげています。出雲工場や静岡工場ですでに実施している、太陽光発電設置も計画中です。
統括マネジャー  梶谷 豊さん(左)
総務部マネジャー 髙木 章宏さん(右)
公開日:2023年11月

日本コルマーのSDGs実践

地球にやさしい開発処方の提案
海の生態系に影響を及ぼすマイクロプラスチックビーズや、生分解性にすぐれた植物由来原料を積極的に採用し、環境負荷を減らすための新規処方の開発に多く取り組んでいます。化粧品製造によく使われるパーム油はサステナブルなものを採用し、RSPO(持続可能なパームのための円卓会議)認証を取得。
対応するSDGs ゴール
オリジナル原料の開発
当社では、科学的根拠に基づいた化粧品、オリジナル原料の開発が可能です。開発には、成分研究のために植物を育成・伐採しないように、希少植物の幹細胞培養技術による有効性植物エキスや、ブドウの皮など食品加工の廃棄物からつくる有効性植物エキスなどを用いています。
対応するSDGs ゴール
環境に配慮した容器・パッケージを提案
クライアント企業さまに、環境に配慮した容器やパッケージの使用を積極的に提案。植物など再生可能な有機資源を使用したバイオPETや、飲料用のプラスチックボトルを100%リサイクルして生まれたリサイクルPETを紹介しています。最近ではリップスティックの紙容器化も提案を始めました。
対応するSDGs ゴール
包装資材の見直し
商品発送に使う箱などの包装資材もサステナブルなものへと変更しています。再生紙のほか、サトウキビの搾りカスから精製された非木材系の天然パルプであるバガス系用紙を使用した、環境配慮型のペーパーウェアを積極的に採用しています。
対応するSDGs ゴール
石灰石由来の紙代替素材を使った社員の名刺
全社員の名刺に、石灰石などの無機物を原料とした、新素材の紙代替製品であるLIMEX(ライメックス)を採用。木材や水をほとんど必要としないため、普通紙で作った名刺と比べて100枚でおよそ10Lの水資源を守ることができます。
対応するSDGs ゴール
「CASBEE」Aクラス取得のサステナブルな工場
広島工場は、設計・施工・運用の各段階で自然環境に配慮したサステナブルな工場です。新棟建設で使用した資材・機材は省エネルギーや環境負荷の少ないものを採用しているのはもとより、室内の快適性や景観への配慮など環境性能をさまざまな視点から評価する「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)の建築(新築)Aクラスを取得しています。
対応するSDGs ゴール
多様性を尊重した働きやすい職場環境
2022年には厚生労働大臣の認定を受け、子育てサポート企業として「くるみん認定」と女性の活躍に関する取り組みが優良な企業として「えるぼし認定」を取得。性別関係なく子育てしやすい環境づくりや、外国籍人材の随時採用など、より多様性を尊重した働きやすい職場環境を目指しています。
対応するSDGs ゴール
化粧品開発の技術を地方創生の鍵に
「日本コルマー」は女性従業員が全体の64%を占め、広島工場だけでも100名以上が従事。女性マネージャーも会社全体で多数活躍しています。そういった面からも、女性が活躍する社会を実現するために、さらに職場環境を整えていく必要性を感じていました。そこで2022年には、厚生労働大臣が認定する「えるぼし認定」と「くるみん認定」を取得。子どもの急病や学校行事など、休みを取りやすいように配慮しています。性別関係なく子育てしやすい環境づくりに努め、男性社員の育児休業・育児目的休暇の取得も推進。年2回は職場の満足度調査を行い、継続的な働きがいの提供を目標としています。
サステナブルな社会を実現するために、「地域」との連携強化も重要だと考えています。東広島SDGsパートナー企業になったことで、地域の人や学校と関わることが確実に増えました。今後は「東広島市生涯学習フェスティバル」に講師として参加。子どもたちに、身近にある化粧品を使っての実験を通して、化粧品製造のおもしろさを知ってもらうとともに環境に配慮した製品開発についても伝えていきたいと考えています。構想段階ですが、2024年4月に本格始動する、東広島市と広島国際大学が推進するTown & Gown構想「東広島健幸ステーション」などへの参画も検討しています。
化粧品OEM/ODM企業として、SDGs目標達成に寄与するための技術や知識を積極的に提供し、地域課題の解決や人材育成など地方創生の実現に向け、市や大学等と一体となって取り組んでいきたいと考えています。
企業・団体情報
社名
日本コルマー株式会社 広島工場
会社紹介
大正元(1912)年、金陵園を創業。自社ブランド「ローゼン・シラホ」の化粧品製造販売を開始。その後、戦災のため工場が焼失し、技術者だった創業者が工場再建のため「当社と同様に工場を失った他社の化粧品を製造する」と受託製造をはじめた。昭和47(1972)年、現在の社名に変更。現在、国内拠点は7箇所あり、広島工場は2017年に新設。海外展開も強化し、化粧品ODMのグローバルNo.1を目指している。
住所
広島県東広島市高屋台2-6-10
電話
082-491-1365
URL
https://www.kolmar.co.jp/