前職は、広告や企画、デザイン、印刷などを手掛ける代理店で勤務していました。業界の先行きを考える中で、社内で新しいプロジェクトを立ち上げようという流れになり、その時に新聞を読んでいて目に留まったのが「SDGs」というワードです。当時は今ほどSDGsの言葉が浸透しておらず、世界で広がりつつあるこの概念が、きっと広島でも広まっていくだろうと確信しました。他社に先駆けて、社内のSDGsへの取り組みを可視化。健康や福祉、教育、働きがいなど、自社で行っているサステナビリティとは何なのかを社内で意識共有しました。さらに勉強会やセミナーにも積極的に参加し、「SDGs de 地方創生カードゲーム」(SDGsの考え方をヒントに、地方創生における「全体性」や「対話と協働」の重要性を体感的に学べるカードゲーム)の公認ファシリテーターの資格も取得。これにより、自分たちが得た学びを他社に提供する体制が整い、私自身が講師として、企業や学校など、さまざまな団体でセミナーやワークショップを行ってきました。
2023年、前職で得た経験と知識を武器に、SDGsをメインに新規事業の創出やマーケティング支援、営業支援などをトータルで行うコンサルティング会社を設立。これまで自分が一会社員として働いていた際に、種々のコンサルタントさんにお世話になり、有意義なアドバイスをいくつもいただいてきたのですが、「もう一歩踏み込んで、一緒にビジネス展開しながら課題を解決できるようなスタイルがあれば」とも感じていました。そこで自分自身が、お客さまの会社に入り込んで、共に課題解決や強み発掘をするコンサルティング会社にしようと決意。セミナーやワークショップといった対外的な学びの場を用意するだけでなく、共に現場を見たり、お客さまの会社で一緒に働く時間を作って“本当の問題点は何か”を見つけ出すことに成功しています。直接的な数字の変化がすぐに表れるわけではありませんが、「外からの視点で気付きをもらった」「社員の意識が変わってきた」というようなお声をいただいています。
SDGs自体は2030年までに達成すべき世界共通の目標なので、きっとまた、それ以降に新たな共通目標が生まれるはずです。「自社の強みや弱みがわからない」「サステナブルな活動ができていない」と悩む企業様と共に、一歩先行くビジョンを、共に描いていけたらと思います。
株式会社Siコンサルティング