創業57年目を迎える弊社は印刷製本業をおもな生業としており、特に官公庁や学校のパンフレット、本などを得意としています。先々代の頃、ライフワークとして「障がいのある方でも、働く意欲を持っているのであれば積極的な雇用を」と取組みを行ってきました。その後、印刷業界はインターネットやパソコンの普及で仕事の在り方が大きく変わり、価格競争も激化する中で、既存の事業継続に限界が見えるようになってきました。「障害のある方の積極的な雇用を」と関連団体の就労継続支援A型事業所をスタート。障がい者の方にお願いできる作業も減少してきたため、本格的に福祉事業に参入することに。また昨年、就労継続支援B型事業所を立ち上げ、身体障がいから精神障がいを持つ人まで、幅広く就労に向けた訓練ができるようになりました。これまで印刷製本の後に外注していた封入封緘作業などを自社で一貫して行えるようにもなり、関係各所から喜ばれています。また、そのほかの事業も広げてみたいと、ECサイト「安芸ん堂」の運営にも着手。紙製品のつながりで、折り鶴のアクセサリーや千羽鶴の再生紙を使った脂取り紙、地元発の雑貨や食品など広く取り扱っています。これにより、ただの商いを行うのではなく、お客さまの情報発信のお手伝いもできるのではないかと、新たな可能性が見えるようになりました。
障がい者雇用をはじめ、弊社では“誰一人取り残さない”ような、皆が幸せになる働き方を追求しています。不要な残業を減らして働き方改革を推進、働きがいを感じられるような職場環境を構築。健康増進や環境保全活動にも力を入れ、心身共に健やかな経営を目指しています。先に述べた「安芸ん堂」の運営や、地域ボランティア活動の実施、地元の小中学校の社会科見学の受け入れ等で、地域の活性化にも寄与。目指しているのは、ただの印刷会社ではなく、印刷を付加価値にして地域に貢献できる企業。「はたらく・つながる・ささえあう」をテーマに、持続可能な会社の在り方を模索していきます。
株式会社ニシキプリント