エコネットひがしひろしま
官民連携で環境問題の改善に取り組む
Interview
イベント出展や啓発活動で持続可能な社会を
「エコネットひがしひろしま」は、市民・事業者・団体と市が連携・協力して、環境問題に向けた実践と啓発活動に取り組み、持続可能な社会の実現を目指したまちづくりを推進することを目的に設立された団体です。現在は約90の個人や団体が参画しており(2025年12月取材時)、協働して東広島のより良い環境整備に力を尽くしています。また、私たちは2011年に策定された東広島市環境基本計画において、市民・事業者の取り組みの推進や進捗の評価を行う団体としても位置づけられています。
これまで数々のイベント出展や啓発活動を行ってきましたが、その大きなもののひとつが、2023年まで開催されていた「ひがしひろしま環境フェア」です。エコネットひがしひろしまの会員も多々出展しており、例えば事業者であれば、自動車メーカーさんが電気自動車を展示して会場で使用する電気を供給したり、会員である「光和商事」さんがミミズで生ごみを堆肥化する「ミミズコンポスト」のブースを出し、会場を盛り上げてくれました。実行委員会ではクイズやスタンプラリーを用意して、環境問題について楽しく学べるように工夫。10年以上実施されたこのイベントは多い時で4000人以上が来場し、環境への意識づけができたのではないかと考えています。
さらに2021年から行われている「広島中央エコパークフェア」にも、同様に多数の人が訪れています。2025年の開催時は、会員である大学や専門学校の先生方が「ゴミを好きになる話」「風呂敷を使ってみよう」と題したセミナーを開いてくださり、真剣に耳を傾ける来場者の姿が多く見られました。エコネットひがしひろしまの会員においては、「アップサイクル協議会 アオイチキュウヘ」さんが消防ホースを使ったコインケース作りのブースを、「広島大学宇宙科学センター」さんが、4D宇宙シアターやステンドグラス作りのブースを出し、賑わいを見せました。大学が参加することで、専門分野の切り口で光害などの話題提供もあり、より多角的な環境問題を考える場につながっているのではと感じています。
これまでさまざまなイベントや取り組みを行い、時には団体内での交流会や講演会も開催してきました。そこから会員同士がつながり、過去には自発的なワーキンググループが立ち上がったこともあります。団体として活動することで横のつながりが生まれ、同じ思いや目的を持ちながら行動できるのは、非常に大きなメリットです。今後も、市民、事業者、大学、行政が一体となり、持続可能な社会の実現に向けて、一歩一歩歩んでいきたいと思います。

環境への意識が高い

まちづくりの一助に

エコネットひがしひろしま
会長 橋野 俊子さん(左)
事務局長 矢中 吏美さん(右)
公開日:2026年1月
イベント開催やブース出展
「広島中央エコパークフェア」といった大きなイベントのほか、「東広島スプリングフェス」に合わせて体験型企画を提供する「エコ見つけ隊in西条」を開催したり、脱温暖化キャラバンと題して「エコ見つけ隊in福富」を行ったりと、地域に出向いてイベントを催しています。薪ストーブや鳥の巣箱づくり、石鹸づくり、紙漉き、木工などの体験を通じて、自然や環境について参加者自らが考える場にしています。
対応するSDGs ゴール
ワーキンググループを通じた環境保全活動
エコネットひがしひろしまを通じて、過去にはワーキンググループが発足。半尾川をきれいにしてホタルを呼び戻そうという再生プロジェクトが立ち上がったり、緑のカーテンを普及する「みどりのわっかワーキンググループ」が始動したりしました。これらの活動を通じ、川の清掃や緑の手入れなど、市民や事業者が一体となる保全活動が生まれました。
対応するSDGs ゴール
HPやSNS、出版物で啓発活動
エコネットひがしひろしまの活動は、SNSを通じて随時発信を行っています。活動が皆さんの目に留まることで、周知と啓発を促していきたいと考えています。以前は活動内容を一冊にまとめた事例集を作成し、現在はホームページで団体に参加している事業者の詳細や、取り組んでいる活動内容についてお知らせしています。
対応するSDGs ゴール
若い人と共にまちの未来をつくりたい
エコネットひがしひろしま会長 橋野 俊子さん
エコネットひがしひろしまには、大学で環境サークルなどに所属している若い会員さんもいます。今後私たちの活動を次に伝えていくには、若い力が大いに必要です。東広島市は、海も、山も、街もあり、自然と都市がうまく共存している地域。若い人たちが進学などで出て行ったとしても、暮らしやすいこのまちに、いつか帰ってきてくれたらいいなと思います。そして東広島市の環境問題などの課題を、一緒に解決してもらえたらうれしいです。地元のみならず、いずれは国を支えるような立派な人材が、ここから生まれたらいいなと願っています。
皆で手を取り合い環境問題の解決を
エコネットひがしひろしま事務局長 矢中 吏美さん
環境問題という大きなテーマに個人で取り組むのはなかなか難しいと思います。エコネットひがしひろしまに参加することで、例えばちょっとしたヒントを得られたり、誰かとつながってより大きな解決策が得られたり、そういった手助けの場になればと思っています。エコネットひがしひろしまでは、勉強会やセミナーを開催する際の会員向け機材貸し出しを無料で行っています。プロジェクターやマイクといった備品が十分揃っているので、ぜひ会員になっていただき、皆さんにエコネットひがしひろしまを活用し、環境問題について考える場をたくさん設けてもらえたらと思います。
企業・団体情報
団体名
エコネットひがしひろしま
団体紹介
2010年7月に、市民、事業者、市が連携して設立。環境問題の改善に向けた実践や啓発活動に取り組み、持続可能な社会の実現を目指したまちづくりを推進している。脱温暖化や環境問題に関するイベントの企画・出展、講演やセミナーを通じ、環境保全、資源、カーボンニュートラル、生物多様性などについて考える場を提供している。山林や川の手入れといった体験も実施。積極的な情報発信を行う。
住所
東広島市西条栄町8-29(東広島市生活衛生課内)
電話
082-422-1048
URL
https://hgh-eco.net/