自宅の一室でアトリエ「工房こどもノか」を開設し、オーダー服の制作や洋服のリペア・リフォームをしています。ものづくりを始めたのは5年前、2人目を出産した頃です。初めは自己流で洋服や小物を縫っていましたが、オリジナルの作品を作りたくて夜間の専門学校に通学。夫と母の協力でパタンナー2級の資格を取り、自分で型紙が引けるようになりました。また、実践の中で技術を磨こうと思い、洋服のリフォーム店にも勤務。経験を積んで、2年前に念願のアトリエを立ち上げました。特に力を入れているのがリフォームです。お客さまが大事にされている〝1点もの〟を、ライフスタイルや体型の変化に合わせてアップデートしていくことは、本当にクリエイティブな作業。「愛用の服を大切に着続けたい」というお客さまの思いに応えるため、工夫を凝らしています。
ある時、友人から聞いたのが、熊本地震の被災地のブルーシートを、トートバッグに再生して復興支援につなげる活動です。資源の有効活用に向けて、私もやってみたいと思いました。縁あって地元の住宅メーカー・日興ホームさん(「SDGs未来都市東広島パートナー宣言」参加企業)と知り合い、使用済みのブルーシートを譲り受けてバッグ制作をスタート。単なるリサイクルではなく、捨てられるものに新たな価値を与える〝アップサイクル〟への挑戦が始まりました。
工房こどもノか