工房こどもノか
ものづくりで「捨てない暮らし」楽しむ
Interview
ブルーシートをトートバッグに
自宅の一室でアトリエ「工房こどもノか」を開設し、オーダー服の制作や洋服のリペア・リフォームをしています。ものづくりを始めたのは5年前、2人目を出産した頃です。初めは自己流で洋服や小物を縫っていましたが、オリジナルの作品を作りたくて夜間の専門学校に通学。夫と母の協力でパタンナー2級の資格を取り、自分で型紙が引けるようになりました。また、実践の中で技術を磨こうと思い、洋服のリフォーム店にも勤務。経験を積んで、2年前に念願のアトリエを立ち上げました。特に力を入れているのがリフォームです。お客さまが大事にされている〝1点もの〟を、ライフスタイルや体型の変化に合わせてアップデートしていくことは、本当にクリエイティブな作業。「愛用の服を大切に着続けたい」というお客さまの思いに応えるため、工夫を凝らしています。
ある時、友人から聞いたのが、熊本地震の被災地のブルーシートを、トートバッグに再生して復興支援につなげる活動です。資源の有効活用に向けて、私もやってみたいと思いました。縁あって地元の住宅メーカー・日興ホームさん(「SDGs未来都市東広島パートナー宣言」参加企業)と知り合い、使用済みのブルーシートを譲り受けてバッグ制作をスタート。単なるリサイクルではなく、捨てられるものに新たな価値を与える〝アップサイクル〟への挑戦が始まりました。

使い捨てが当然だったものに

新たな価値を与えてアップデート

工房こどもノか
代表 吉田 奈緒子さん
公開日:2021年9月

工房こどもノかのSDGs実践

使用済みブルーシートを再生
建設中の家を雨や風から守るブルーシートは、完成後に廃棄物として処分されています。私は、日興ホームさんから使用済みのブルーシートをもらい受けて、活用法を検討。カタログや資料をお客さまに渡すためのトートバッグとして、生まれ変わらせました。使用済みのシートでも、汚れを拭き、破れたところを切り取れば、新品同様になります。日興ホームさんの「廃棄物を削減したい」という思いと、私の「ものづくり」への思いが結んだ、エコロジー活動です。
対応するSDGs ゴール
こども食堂に寄付
ここ数年、関心を持っているのが、地域の人が子どもたちに無償(または低額)で食事を提供するこども食堂です。東広島市内のこども食堂で副代表を務めている友人から、「コロナ禍が続く中、経済的に苦しい家庭が増え、食事支援を必要とする子どもは多いのに、資金は不足している」と聞きました。「子どもたちが、いつでも温かい食事ができますように」という思いを込めて、売り上げの一部を寄付しています。これからも無理のない範囲で、細く長く支援していきたいと思います。
対応するSDGs ゴール
家庭ごみの削減にも取組む
軽くて丈夫で、水や汚れに強いブルーシートは、素材として大きな可能性を持っています。お客さまのアイデアで、「キャンプ場に薪を運ぶバッグ」「子どもたちの工作用マット」「レインコート」など、トートバッグ以外の商品も続々誕生。人との出会いで発想が広がり、資源再循環の裾野はどんどん広がっています。
衣類やブルーシートの再生を手掛けるうち、「家庭から出るごみを減らしたい」という思いも強くなりました。そこで、生ごみを堆肥に再生するコンポストを試作しました。容器は、ブルーシートで作った通気口付きのバッグ。中には、葦(よし)やもみ殻くん炭など県内産の素材を使った土壌改良材。勝手口やベランダに置けるサイズで、生ごみを入れても臭いや虫が発生しにくい商品が開発できました。これからはLFCコンポストアンバサダーの資格を生かして、販売するだけでなく、ノウハウの普及にも取組んでいこうと思います。
このたび「SDGs未来都市東広島パートナー制度」に申し込んで、「私の活動はサステナブルな未来に貢献している」と再確認しました。今後も「捨てない暮らし」を広めることで、私らしいSDGsアクションを進めます。アトリエでは、洋服のリペアやリフォームの教室を開催予定。ワークショップも開催し「〝アップサイクル〟はおしゃれで楽しい」と実感していただけるよう、発信し続けます。
企業・団体情報
団体名
工房こどもノか
団体紹介
パタンナーやリフォームの技術を学び、2019年にアトリエを開設。ブルーシートの再生や洋服の修理、リメイク、オーダー服の制作などを手掛ける。作品はイベント会場やハンドメード通販サイトで販売している。
SNS
(インスタグラム)
https://www.instagram.com/kodomonoka/?hl=ja