アグリ・アライアンスは15年前に父が始めた脇農園を、5年前に法人化して誕生しました。アスパラガス、ナス、白ネギを中心に、環境に配慮した農業を実践しています。
60歳で就農した父は「安心して食べられる野菜作りは、健全な土作りから」を信念にしています。代々稲作をしていた田んぼは、収益性を考慮し畑に転換。暗渠(あんきょ/地下の水路)を張り巡らして水はけをよくし、さらに植物性有機発酵堆肥を通常の5倍入れて土壌を改良しました。作物が酸素や栄養をしっかり吸収できる畑では、甘みがあり栄養素も豊富な野菜が収穫できます。独自の土作りは注目を集め、国内外から視察希望者を受け入れるようになりました。父は「農業をする人はみな仲間」と考え、カンボジアやベトナムなど海外にも赴き、ノウハウを惜しまず伝えています。
持続可能な農業を実現するには、経済的な安定も不可欠です。白ネギに関しては行政やJAと連携して、ここ10年で東広島市内に生産者を増やし、産地化を実現しました。また白ネギの連作障害対策として、4年ほど前に落花生の栽培を開始。品種選定や栽培方法などの方法を地域でシェアしています。日本で流通している落花生は約90%が外国産で、国産はほんの10%しかありません。よい土で味わい深い落花生を栽培し、東広島市の新しい特産品にしたいと思います。
アグリ・アライアンス株式会社