株式会社さきしまでは、自社栽培のシイタケで「だし」を製造販売しています。弊社の母体は、総合建設業の株式会社ケーシーエル。「地域に根ざした企業として、地元の食材で新しい名物を作りたい」という思いから、2016年にグループ会社の株式会社さきしまで「だし」事業を開始しました。
シイタケは、東広島市豊栄町の自社農園「さきしま農園」で生産。原木栽培により、肉厚で風味やうま味、香りが格別のシイタケを育てています。原木栽培は、長さ1mもあるほだ木を水に浸けたり、ハウスに移動させたりと重労働です。一般的な菌床栽培なら手間が少ないのですが、弊社では味を重視して原木栽培にこだわっています。
次に取組んだのが、シイタケを生かした「だし」の開発です。県内の食品加工会社と協業して取組みました。シイタケと北海道の真昆布や静岡県焼津市のかつお節、熊本県のウルメイワシといった厳選素材を組み合わせ、試作と試食を重ねて黄金比率のブレンドが完成。また、原料を粉末にしてティーバッグに詰め、1〜2分煮出すだけで手軽にプロの味が楽しめる仕様を採用しました。粉末を料理にふりかけて使うこともできるので、商品名は「西条鰹ふりだし」に決定。満を持して発売したところ、お客さまからは「一度食べたら顆粒だしに戻れないおいしさ!」と好評です。またパッケージに酒処・西条の酒蔵のイラストをあしらっていることから、地元発のギフトとしてもご利用いただいています。
株式会社さきしま