株式会社INOSHISHIYAHでは、子どもから大人までを対象に〝学びの場〟を提供しています。学校の中だけでなく、地域や自然を舞台に、体験を通して好奇心や探究心を育む〝共育※〟を行うのが特徴です。
私の人生の転機になったのは、大学1年の時の「学校に通えていない子どもたち」に焦点を当てたインドスタディーツアー。子どもたちが置かれた状況は過酷で、その歴史・社会的背景は想像以上に複雑なものでした。自分たちが考えていた解決策は甘かったと思い知らされ、ネットで調べるだけではなく、現地に行き五感で感じ取ることが大切だと実感しました。その後もフィリピンへの留学や、ベトナムでのインターンシップなどに挑戦し、徐々に強くなったのが「リアルな体験の中で学べる場を作りたい」という想い。学校だけでは学べない部分を、連携の力で補う〝新たな教育〟の実現を目指し、広島大学教育学部を卒業した直後の2020年4月1日、株式会社INOSHISHIYAHを設立し、起業しました。
事業の一つが、大学生を対象とした国内外へのスタディーキャンプ。参加者同士が意見を出し合い、どこで何をするか行程をゼロから作り上げます。さらに現地では毎日、振り返りの時間を設け、仲間同士で気付きを共有。経験を通して自分の殻を破っていきます。2020年春にコロナ禍で学校が休学になった際は、東広島市在住の小学生に無料でオンライン学習プログラムを提供。講師は、広大生にボランティアを募りました。2020年7月からは、安芸津町の地域おこし協力隊に挑戦。教育を通じた笑顔のまちづくりにも取組んでいます。
※共育/さまざまな立場の人が連携して教育を担うこと。また、指導する側と受ける側が共に学び成長すること。
株式会社INOSHISHIYAH